HOME  腰痛になったこと

水平方向に80%縮尺


右は5年前頃の私の立ち方です。レストランの仕事で立ち方がわからなくなり、腰痛を引き起こしていました。左は2005年のものです。あなたは何がおかしいか、わかりますか?

上腕骨頭
















大転子





















まず、仮想の垂直線を耳から垂らします。耳と上腕骨頭の位置を比べると、右の写真は大きく後ろにずれていますね。このとき、頭の重さは胸の中心を通らずに胸の前に落ちそうに見えます。
続いて耳から大転子(太ももの骨で、横に出っ張っている部分)を見てみましょう。右の写真では、この場所では何とか折り合いを付けている状態ですが、左の写真は大転子からその下の腿の骨の中を、重さがきれいに通り抜けていくようです。
さらに大転子と足の位置をみると、右の写真では足指の付け根に落ちていくのに、左は土踏まず(かかとの前)に落ちていきます。右では、膝は重さに対して無関心なようですが、左はしっかり仕事をしています。
右の場合、ももやすねの前側は、からだ全体が前に倒れそうになるのにブレーキをかけて耐えているように見えます。逆にもも、すねの後ろ側は、前に倒れていきそうなからだを、後ろに引っ張り、留めているのに必死な様子です。
そしてこの緊張は、ついでとでも言わんばかりに、腰や背中の筋肉群を下へ下へと、引きずり降ろそうとするのです。
それなのに本人の気楽そうな顔ったら!!!
ま、人間これしきのことで即ガタが来る訳じゃありませんよ、とでも言いたげな風ですが、事実この立ち方が私の悩める腰痛を引き起こした張本人であることは、間違いないのです。